無職ヒモ日記12
○日々の生活
昔からヒモの役割は家事と決まっている。女が仕事に出ている間、家の掃除・洗濯をし、買い物に行きご飯を作って待っている。そして帰ってきたら女の愚痴聞きをし、その間に風呂を入れ、洗い物を済ませ、そしてベッドで女を満足させ心地の良い腕枕をする。
そんなものがヒモの生活の典型例であろうか。
或いは傍若無人に振る舞い、女の給料日には口座からさっさと金を抜き、その足でパチスロに行く。勝ったら勝ったで酒と女、負けたら再び女にせびる。言うことを聞かなかったり気に入らないことがあると暴力。しかしたまに優しさや弱さを見せ、上手く飴と鞭を使い分けるジゴロの様なヒモ。
さぁ俺はどちらであろうか?
答えはそのどちらでも無い。まず家事についてだが、これ食洗機やドラム式洗濯機、ルンバがある時点で俺の役割は殆ど無い。おまけに月に何回か家事代行を頼んでいるのだ。そう、家事のプロである。つまり家事において俺の役割は皆無と言って等しい。
では俺はジゴロか? ジゴロは三流私大、中小企業勤めの元サラリーマンなんかに勤まるわけがない。おまけに学生時代は非リアとして過ごし、高校時代など女子と会話した記憶が皆無である。始めて女性とお付き合い出来たのは社会人になったからである(つまりヤラハタ)そんあ俺にジゴロの素質など皆無である。
では実際の生活はどうなのであろうか? ある日を例に挙げてみよう。
朝:彼女と共に起きる。軽い朝食を取ったり取らなかったり。この日はバナナと牛乳だけであった。一緒に食事を済ませたら、彼女は身支度を整え会社に。俺は二度寝のため布団へ。
11時頃:起床、目を覚ますためにシャワーに入る。牛乳を一杯飲みその後筋トレ、ランニング。
12時頃:ランニングから帰宅、シャワーで汗を流し、昼食の準備。大抵、冷凍うどんかインスタント麺
13時頃:ネットサーフィンor勉強開始
15時頃:近所を行きぬきにサイクリング兼買い物
16時頃:帰宅、夕食仕込み
18時頃:再びネットサーフィンor勉強
20時頃:ゲーム
24時頃:彼女帰宅、雑談。風呂の準備。
25時~26時:就寝
だいたいこんな生活である。改めて見てみると俺が彼女の宅にいる意味あるのかなーって思う。たぶんこの感じってペットの犬猫みたいな感じかな。いや犬ならまだ番犬になるけど、完全家で餌を貰っているだけの存在という意味なら猫が近いか…いかん、もう少し役に立とう。