無職ヒモ日記8

○無職の生活(彼女宅編)

 

基本的に彼女の自宅には週末入り浸る感じである。金曜の夜に部屋に行き、そのまま土日を過ごす。その間の食費は一応割り勘。光熱費に関しては無料である。

 

この日はふだん毎日シャワーなので湯船を張った風呂に入れることが楽しみであった。

 

食事に関しては一応割り勘であったが、元々買ってある食材に関しては不要。またネット通販で取り寄せた食材に関しては不要であったため、なかなか良いものが食べることが出来た。普段インスタントor半額惣菜で足りない栄養素、良質なたんぱく質、ビタミン、食物繊維はここで補給していたのである。まあ明らかに割り勘に足りないのは目に見えてます、それは自覚しておりました。ですので足りない分は身体で・・・、ええ料理は自分が作っていましたね、全部

 

彼女宅にはPS2を置いていた。そして中毒性の高い戦闘国家改というSLGをひたすらプレイしていた。後は割と真面目系の本、文学系などの読書なんぞを優雅にしたものである。

 

ちなみに彼女のウチは都内にある。毎週毎週往復の電車賃を払って行くのは無職に負担が多い。ので、交通手段は自転車にした。というか都内までの移動はほどんとが自転車である。これも無職に住みやすい埼玉県W市のおかげである。埼玉なのに板橋区で地続き、池袋も自転車で30分の距離である。一時間かければ東京の殆どに出られる好立地の賜物である。

 

 普段は部屋に引きこもり、アニメ鑑賞かゲームが読書しかしてない引きこもり。たまの外出くらい身体張って動かないと、筋肉は衰えていく一方である。ってわけで俺は進んで彼女宅と埼玉県W市の往復に自転車を使った。

 

(段々帰るのが億劫になって、彼女宅に入り浸るようになっていったのは言うまでもない)

 

 

 

 

 

無職ヒモ日記7

○無職の生活(自宅編)

 

13時頃:起床、ノソノソと万年床から起き上がり散らかりまくった部屋をフラフラと歩き台所へ。食パンとジャムと低脂肪牛乳&インスタントコーヒーで作ったコーヒー牛乳を腹に入れる(低脂肪牛乳&インスタントコーヒーは低脂肪牛乳のコクの無さにコーヒーの味が加わり、またインスタントコーヒーの風味の足りなさも誤魔化せるので非常に重宝していた。コーヒーや普通の牛乳を買うより安く済むというのが一番の理由なのだが)

 

14時~:アニメ鑑賞開始。この頃見ていたものはがルパン、コードギアスガサラキ、GATE、まどマギ、なんかを全話一挙に見たりしていた。昔見た懐かしいガンダム系も見ていた。っていうか大量に見すぎていて何を見たのかすら詳細には覚えていない。

 

15時~:唯一の外に出る時間。運動の時間である。当時住んでいた埼玉県W市は起伏に富んだ地形で、ジョギングするにはなかなかキツイ地であった。2~30分も走れば結構汗をかく、お気に入りのコースは荒川を横断するコースであった。

 

16時~:帰宅、シャワー。アニメ鑑賞再開

 

21時~:近所のスーパーの値引きの時間。掘り出し物(弁当、惣菜、刺身、肉関連)を発掘してくる。

 

22時~:夜食開始

 

22時半~アニメ鑑賞再開、時にはラノベを読んだり読書をしてリフレッシュ気分転換したりもする。

 

明朝四時~六時:アニメ鑑賞に疲れたり、眠くなったら就寝。特に決めてはいなかった。

 

アニメ鑑賞以外にシュミレーションゲームの信長の野望をひたすらぶっ通しでやり続けることもある。信長ではもはや新鮮味が無いので、蠣崎氏(北海道の武将、雪で進軍止まる、部下はいない、資源も兵も無いの三拍子、上級者向けのキャラである)で全国統一を目指すなどひたすら時間がかかるプレイを好んでいた。金は無いけど時間は腐るほどあるからね!!!

 

 

 

 

 

 

無職ヒモ日記6

○彼女にいつ伝えるか

 

無職になる前に彼女がいました。付き合って一年ちょいほど。低学歴の中小企業勤務の俺と違い、一流企業に勤めるバリキャリの女性です。

 

とうぜん社会性ばつぐん、無職のことなど軽々しく言い出せません。

 

無職期間中も黙って付き合っておりました。しかし彼女は高収入、高ステータスの人間なので食事、デート先もろもろ非常に金銭的負担が大きい。働いている当時ですらおごる事は不可能だったので(確実に月の生活費が無くなる)割り勘にしてもらっていたのだが、無職になり段々とそれも不可能に…

 

ある日俺は切り出した。

 

「ごめん実は先月から無職になったんだ」

 

「あぁ、何となく察してたわ」

 

まじかよ

 

話を聞くと俺の行動パターンが変化したので、何かあったとは察していたようであった。高学歴の分析力はんぱねぇ。これじゃ浮気も出来ないね、まぁするような甲斐性はないが。

 

「まあ仕方ないから、次の仕事探せばよくない? いざとなったら私のうちもあるし」

 

とお優しいお言葉。しかし人間の屑に『いざとなったら私のうちもあるし』という言葉は禁物である。どう転んでもヒモ化するのは目に見えている。事実俺はなった。

 

しかし俺がヒモとなるのはもう少し先の話なのである。

 

 

無職ヒモ日記5

○無職と行政の上手い付き合い方

 

無職にとって重い負担となるのが市民税、年金、健康保険である。

勤め人のうちは会社が費用負担をしてくれている部分があるが、無職はそうもいかない。特に市民税やら保険料は前年度の給与がベースになって計算されるため、無収入にとってはえらく重い負担なのである。

 

まず正式に会社を離職したら、直ちに離職票を持ってハローワークに行こう。ハロワに行って失業保険の手続きをすれば、会社理由の解雇であれば即失業保険が給付される。自己都合であれば待機期間があるが、そこは給付型の職業訓練などを受ければそこそこの給付を貰うことも可能だ。とにかくやりようはあるので即ハローワークへGOである。

 

あと必要なのは年金の支払い猶予、これ重要。これしないと即国民年金事務所から支払い状が来るので割と面倒なことになる。ここで更に重要なのはハロワに行って失業認定を貰っていることが重要になるのである。失業認定をもらい、失業保険受給者証をもって市役所に行けば手続きが楽々出来る。それと同時に国民健康保険の手続きもしよう、会社都合の退職だとかなり保護してくれて、保険料の支払いが安くなるのである。この二つは絶対にしておくべきである。でないと少ない貯蓄をがっつり持っていかれることになる。あとは市民税、こちらは世知辛く、失業中でも容赦なく持っていかれる。ただ分割支払いは出来るので、必要なら手続きをとっておこう。

 

上記の手続きを取れば、無職無収入の期間もそれなりに戦える。もし無職になってお困りの方がいれば是非参考にして欲しい。そして同じ無職の友としてこのくそったれな日本社会を戦い抜こう!!

無職ヒモ日記4

○無職にとってのネット

無職にとってネットは偉大である、空気と一緒なくらい無くてはならないものである。

 

まずそのメリットと言えば、回線さえ引けば後は無料で際限なく娯楽を堪能できる点である。これが無ければ俺は恐らくパチスロや酒に溺れていたかもしれない。

 

次に唯一社会との接点を繋ぐ窓口であるという点。フェイスブックツイッターなどのSNSは孤独な無職にとって一筋の光明とも言えるのだ。無職は金がかかるから外出はしない、後ろめたいからアウトドア志向の遊びもしない。ひたすらウチに篭ってネットをしているのだ。そんな俺にとってネットはかろうじて結ばれた社会との接点なのだ。実はここが重要なのである。

 

フェイスブックで友人の近況を知り、そしてコメントさえしていれば友人から行方知らずとも言われないであろう。ツイッターでフォロワーさんと絡んでいれば友人と話しているのと大差ない。ネットがあれば孤独に押しつぶされることは無かった。

 

人間はなんだかんだ言って繫がりを求めてしまう、非常に社会性の強い生物なのである。ツイッターを見てみるとよく分かる。あの界隈では『フォロワー数=アカウントの格の高さ』みたいな風潮がある。特にツイ廃と呼ばれる非リア会の中では特に。友人なんか要らない、孤独が友達!!なんて強がっていてもやはり人はなんだかんだ言って繫がりを求めてしまうのだ。

 

無職も同様である。無理やり会社から弾き出された、社会との繫がりを断たれた無職にとってネットは娯楽以上に、社会との繫がりを保つという意味で重要なツールなのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

無職ヒモ日記3

○無職の間の生活費

無職と言えども飯は食うし家は要る。水も飲めば風呂も入る。

というわけで収入は無くともそれらのコストはどうしてもかかる。食費に関して言えば無職日記2で書いた通り、袋麺を大量に買ってモヤシと卵ふぶち込めば生きていける。これを冷凍うどんにしてもいい。あとはたまにカレーや野菜スープを大なべで大量に作っておくのもいい。大量に作ることで一食辺りのコストは下げられる。特に冬なら冷蔵庫に入れなくとも三日ほど持つのでおすすめだ。

電気は致し方ない。冷暖房をある程度制限し、電気もなるべく付けない。ただ無職生活にPCorスマホ、それとネットは必需品である。これが無ければアニメも見れない、2ちゃんも見れない。ここは節約すべきではない。

 

次に家賃と水道である。こちらはコツがある。それは埼玉県の某W市に住むのである。この市は私鉄、地下鉄が3路線使える駅があり、都内のアクセスが非常に良い。しかも板橋区と隣接しているため東京と言っても差し支え無いくらいに便利である。そのくせ家賃は埼玉なので都内の平均よりぐっと下がる。おまけに水道料金が安い!!

無職生活をするなら埼玉県W市である。ここなら貯金があればしばらくは戦える。

 

ちなみに俺は会社員時代からいざ職を失ってもしばらくは持つように普段の生活コストを上げないよう工夫し、この地に引っ越した。先見の明があるというものである。(なぜその先見性を仕事に活かせなかったのかというツッコミは無視する)

無職ヒモ日記2

無職の生活

無職の朝は遅い、大体起きるのは12時~14時の間。大体寝るのが朝方の四時とから五時だからだ。何故そんな遅いかと言ったらだいたい深夜アニメを見ているからだ。シリーズモノだと先が気になってついついもう一話、もう一話ってなっていくとこんな時間になってしまうのだ。

 

こんなアニメ漬けの生活をしていると日光に当たらずビタミンDが不足して骨がもろくなったり、或いはセロトニンが不足し鬱になるのでは? という懸念がある。心配後無用。毎日起きてから20分から30分のジョギングを日課にしていた。軽い運動と日光浴をかねたこの日課は心身を驚くほど健康に保ってくれる。

嫌味なお局とそりの合わない上司に苦しめられていた会社員時代とはうって変わってストレスフリー&健康的な生活である。

 

ひとしきり汗をかいたら、自宅でシャワーを浴びてアニメ鑑賞である。食事は袋ラーメンにモヤシと卵をぶち込むお手軽料理。低コスト時間要らず、その上野菜も炭水化物もたんぱく質も取れるので一石二鳥である。

そんな生活をひたすら送っていたのが今年の春くらいである。