ヒモ日記32

〇 ヒモと発達障がいと時々ADHD

 

 桜が咲き誇り、昼間フラフラ歩いているとまだリクルートスーツに身を包んだ初々しい新入社員の皆さんをチラホラと見かけます。

 

 無職ヒモニートの俺はヨレヨレのジャージ姿に身を包みながら希望に満ち溢れた新入社員の顔を見るたびに 『さーて、このうち何人が働き出して大人の発達障がいが発覚するかな』 なんてどす黒い感情で考えてしまうのです。

 

 どす黒いと言うのは少々誇張ではあるのだが、しかし近年『大人の発達障がい』という言葉をよく耳にする。最近で言えば栗原類であったり、SEKAI NO OWARIだかの深瀬さん等の有名人がカミングアウトして急速にその言葉が広がりつつある。

 

 何故か最近「大人の発達障がい」と言われる『子供の内は見逃されてきたが、社会人になって様々な要因で炙りだされる発達障がい』の例が急速に増えている。何でだろうね? 原因はよく分からん、まあ当事者として思う節はあるのだがそれについて言及するのはまた次の機会にしようと思う。今回は転職回数6回、学生時代のバイトの数も入れたら15職種以上の仕事を経験してきた俺が発達障がいの、それもADHDに向き不向きな仕事を思いっきり主観と独断で評価してみようと思う。異論は認める。

 

 まあとりあえず【ADHD 職業 適正】 でググってヒットしたのが

edu.markelog.net

 

 

この記事なのだが、向き不向きの例として挙げられている職業について当事者として思うことをツラツラと書いてみようと思う。

 

注意欠陥/多動性障害(ADHD) の人が向いていない職業

  • 事務、経理
  • 秘書
  • 単純作業製品検査
  • 校正
  • 医療関係の仕事(看護師・医者など)
  • 自動車や電車の運転士
  • パイロット
  • 弁護士
  • 教師
  • 塾講師
  • 保育士

 

 と記事内にあったのだが、この中で経験ある職種が幾つかあったので以下にツラツラと書きなぐってみる。

 

  • 『事務、経理』 これに関しては少なくとも俺にとっては間違いない。経費精算や書類作成などにしょっちゅうミスを犯して度々庶務のおばさんに怒られていた。
  • 『医療系の仕事』 これは間違いないですね。自分は前職が医療従事者と一緒に病院で仕事を行う会社だったのですが、まぁよく先輩に怒られていた。正確性を求められる現場で俺はおおざっぱ過ぎたし、何より病院関係者の顔色を読んだり空気を読んだりすることがすこぶる苦手で、仕事出来ない奴の烙印を押されて目出度く見捨てられることとなった。
  • 『自動車や電車の運転士』 営業車で三回事故(擦ったりした程度ではあるのだが)を起こした時点でお察し
  • パイロット』 自衛隊パイロット適正試験を受けた際に、パイロット適正無しの通知を貰ったくらいに才能は無い

 

  反面、この例の中にあっても案外うまくやってた仕事もある。

 

  • 『塾講師』 である。と言ってもほとんど個人指導みたいな塾であったので教壇に立つタイプとは少々違うのかもしれない。しかし元々、人と話すことが好きであったり面倒見が良い性格もあって割と生徒からは好かれていたし、勉強を教えることも問題無かった。

 

注意欠陥/多動性障害(ADHD) の人が向いている職業

・自分の興味がある分野に特化した職業

  

  ざっくりとし過ぎやん! と突っ込みたくなったが、まあ言わんとしていることは分かる。確かに発達障がい界隈の人は何らかのオタクであることが多い。話していると特定の分野での話の深さに驚かされる。お前それで一冊本書けるんちゃうか? と言いたいくらいに。まぁ興味あることを仕事に出来たら誰だってみんなその道で成功出来るよね、現実にはなかなか上手くいかない。とりあえず、記事内で挙げられている経験職の感想を書いてみようと思う。

 

  • 『コック』 と言っても大学時代に居酒屋の厨房でバイトしていた程度の身であるのだが、しかしフロアで接客していると酔客と喧嘩してしまうので無理やり入れられた感はある。しかしフロアの仕事と比べきちんとレシピ(マニュアル)が決まっていたため、臨機応変な対応の必要も無く淡々と仕事を行っていくのは楽であった。たまに独創性を発揮した調理法を編み出したり、新しい味にチャレンジしてみることも可能であったため飽きることは無く、それなりに楽しめた仕事であった。
  • 『スポーツ選手』 とあるスポーツでプロになるレベルでは無かったが、それでも県の強化選手くらいには強かったし、高校も大学も強豪校からスカウトがくるくらいにやり込んではいた。興味があると俄然打ち込むタイプであるので、当時は一日中ストイックに練習していた。まあ娯楽が無く、球技も下手で女性からもモテなかったからそれに打ち込みことくらいしかすることが無かったというのもある。人より優れた成績を残せたという意味で、選手にはならなかったが、一応例として書いてみた。
  • 『スポーツ店店員』 某大手スポーツチェーン店でバイトをしていた時、売り上げトップになったことがある。人懐っこいのと会話が好きというのがあり、お客さんと話していたらいつの間に買って貰えていたというのもある。

 

 まぁ、幾つも職を転々としてきた俺ではあるが、こうして書いてみると発達障がいって苦手とすることが多くて生きづらいですよねー 特に医療関係者相手の営業なんて相手の顔色読んだり空気を読むことが何より必要とされている職種で、その中に空気が読めない典型のADHDが飛び込んだらもう無能以外の何物でもなかったです。

 自分の場合、人の顔をよく認識できないので一度会ったくらいじゃ次に会っても顔の見分けがつかないので一見さん相手の販売の仕事であったら割と上手くいくのだが、微妙な距離感で何度か相手と会う必要性がある仕事だと途端に何もできなくなったりする。

 また顔色を読んだり空気を読むことが必須な仕事は非常に苦手、相手のご機嫌を伺いながら気に入られて取り入っていく系の営業は最も苦手であった。こちらの要求と相手の需要がある程度分かっていて、そこを詰めていったり提案するような仕事、ある程度ロジックがしっかりてしているものを提案していく仕事だと何とかなっていた様な気がする。

 

〇 まとめ

 まぁ、何が言いたいかって言うと俺もよく分からん。ただ、俺たち発達障がいみたいな連中は出来ることと出来ないことがあまりにはっきりとし過ぎている。定型発達(発達障がい界隈では健常者のことをそう呼ぶ)の人たちはどの仕事も多少の向き不向きはあってもそれなりにこなしていく。だから『出来ないと決めつけるの良くない! 出来るまで努力しよう! それが成長というものだ!』 という意見があるのも否定しない。ただ熱血と根性で何でもどーにか出来ると思ってる人たちは戦中に日本に戻って日本を勝利に導いてきて下さい。出来ないことにいつまでも苦しんで自分を潰して卑屈になっていくより、出来ることを見つけ、そこを伸ばしていって大きな自信としていくことの方が人生は楽しいと思えるんですよね、俺としては。

 まあ発達障がいに限らず、定型発達の人も、どうしても今の仕事が自分に向いてないと思ったら無理せず辞めて、得意な道を模索していくのありなんじゃねーかと思うわけですよ。そこは逃げとか思わなくていいと思うんだよね。

 ええ、だから俺も無職ヒモニートが一番得意な道なんです。これは決して逃げとかで無く、適職だと思って自信を持って生きているわけです。 え? 無職は職じゃないだろうって? 嫌だなぁ、そこは言わない約束でお願いしますよwwwwwwww