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無職ヒモ日記22

・ヒモと時間

 

ヒモは金が無い、友人もいない、職も無い。あるのは目の前にそびえ立つ山のような時間である。

 

ある意味では、社会人になって時間に追われている人々からしたら時間を湯水の如く使える俺は最高の贅沢をしているのかもしれない。しかし価値というものは相対的なものであり、年収300万の人間にとっての一万円と年収一億の人間の一万は数字は同じでも価値は違うであろう。ヒモにとっての時間の価値観はそれと同じである。

 

朝起きて寝るまで、当ての無い時間が果てしなく広がっている。その時間を如何に過ごすかがヒモの腕の見せどころであり、またヒモの個性が現れるところでもあるだろう。

 

と、言ってもヒモの知り合いなんていないから他のヒモの方々がどのように暮らしていらっしゃるかなんてことは分からない。とりあえず聞いた話ではあるが、彼女の上司が飼っているヒモは自称アーティストだそうだ。高い楽器だか何だかを色々カードで買わせたりしている話を彼女伝手で聞いた。

 

ヒモでアーティストなんて理想的な環境ではないか、金の心配はせず、機材は最高のものを揃えられ、生活に追われることなく自分の理想とする作品作りにとことん没頭出来る。この世のアーティストの殆どが憧れる状態。

 

しかし悲しいかな、その自称アーティストのお方の作品を今まで誰も見たことが無いそうだ。

 

残念ながら俺の知る身近なヒモの時間の使い方はそれくらいだ。正直、情報が少ないのである。ヒモのプライベートは。まあ胸張って俺はヒモだよと周りに吹聴出来る人間なんてそうざらにいるもんじゃない、東村アキコの『ヒモザイル』が炎上して連載を中止に追い込まれてしまったのは記憶に新しい。ヒモとは世間で表向きに出来ない身分なのかもしれない。隠れキリシタンかよ、うちらは!

 

残念ながら俺は『ヒモザイル』を見ることが出来なかった。気づいた時には既に炎上し、連載が中止になっていた。ストーリーを断片的にまとめサイトで見たくらいだ。

 

非常に惜しい。彼の作品が日の目を見ることが出来たら俺の地位も向上するかもしれない。何より俺は他のヒモがどのように時間を使って過ごしているかも知ることが出来たのだから。

 

世間よ、ヒモに寛容であれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに俺は一日中ネットしてます。アマゾンプライムの映画&ブラウザゲーム&漫画&読書。創り出しているものといったらウンコくらいですかね。I didn't know they stacked shit that high!