無職ヒモ日記19

○生きるって何だろう?

 

・生きることとは何なのか? ヒモをしているとよく友人から言われるのである。

「ちゃんと生きろよ、お前w」

などと。

 

ではちゃんと生きるとは何なのだろうか?

 

俺なりに分析してみた。多くの人から「ちゃんと生きろ」という類の言葉を投げつけられるのだが、とどのつまり結論は「正社員として働け」という意味である。酒の席での長々しい話も要約すると、須らく皆がその結論で落ち着く。

 

では、根本的な疑問であるのだが「正社員として働け」ば、何故ちゃんと生きていることになるのだろうか? 今の日本は終身雇用の神話が崩壊した社会である。国も雇用の流動化を推し進め、同一労働同一賃金制などを叫んでいる。皆の信じている正社員という立場は年々と危ういものとなっている。そんな世の中で「正社員として働く」ことは果たしてちゃんと生きていることになるのだろうか?

 

そもそも俺は幾つかの会社を転々としてきた。その経験した先々の会社で、上司・社長の言う常識、価値観はそれぞれ全く違う。つまり正社員として長年働くということは、その会社の色の染まり、その会社の価値観・常識でものを考えることが染みついていくことに他ならない。世のサラリーマンの殆どが「大人になれ」「学生と違うんだ」と言って使う言葉の意味の大半がこれである。つまり「うちの会社の常識、価値観に染まれ」という意味。

 

前述した通り、終身雇用制度が崩壊した日本社会で「正社員で働く」ことは果たして「ちゃんと生きる」ことに繋がるのだろうか? 甚だ疑問である。

 

正社員で働いている人間に限って、自分がいまどんどん危うい立場になっているというのに、危機感も抱かずに、思考停止で会社や上司の価値観・常識に縛られたままだ。会社に滅私奉公しても今や会社は一生面倒見てくれないぜ?

 

そんな正社員」という立場に胡坐をかき、思考停止の頭で唱える「ちゃんと生きろ」という言葉は俺の心に全く響かない。

 

むしろヒモとしての立場を自らの手で作り上げ、そして毎日たゆまぬ努力で維持している俺の方が偉いではないか? ヒモの立場は何の保証もない。今すぐ出ていけと言われる可能性も0では無いのだ。そのヒリつくようなリスクに晒されながら、日々の研鑽でを重ねている俺は正社員の豚とは違う!!

 

俺は正社員より考え、そして毎日を真剣に生きていr・・・んなわけ無いか。全国の真面目に働く正社員の皆さん調子に乗ってすみませんでした。無職ヒモの妄想なんで気にしないて下さいね。