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無職ヒモ日記17

○ヒモの役割

主に料理である。巷でヒモは夜のセックスで彼女を満足させるとか書かれているが、ありゃ嘘だ。少なくともウチはそうである。

お互いそんなに好きでもないってのもあるけどね。

掃除洗濯はどうかと言うと、洗濯は全自動、食洗器も付いているのであまりすることは無い。おまけに彼女の大事な服や靴は全てクリーニング屋。つまり必然的に俺の仕事は料理担当のみである。

 

と言ってもプロ級の腕前があるわけでは無い。昔、飲食店でバイト経験があるので、まあ他の男ども(週末料理男子などと言っている連中よりは)と比べれば多少旨いものが作れる。 

 

特に技術は要らないが時間と手間がかかる系の料理を平日に仕込み、彼女が家でゆっくり食事の取れる週末に振る舞うといった感じだ。

 

ハムやチャーシュー、ローストビーフ、カレーはスパイスから作るし、牛筋やモツ煮もことこと煮込む。鳥ガラを寸胴で煮込んでスープを作ることもある。一部料理は店で出せるレベル味だとお墨付きをもらったこともある。

 

ヒモを辞めたらどっかで料理屋でも開こうかな、あ、でも金がねーや、誰か利息なし、返済期限無しで出資してくれんかな。それってパトロンって奴か、パトロンを持つってのもある意味ヒモみたいなもんだよね、なんだ世の中ヒモみたいな人って多いのかもな、もっと自信もって生きよう。